MLAJセラピスト
MLAJセラピストになるには、複合的理学療法を学ぶ初級および中級クラスの講習に参加し、修了試験にパスする必要があります。
さらに、上流セラピスト資格を目指すには、資格取得後に別途講習が必要です。
リンパ浮腫患者に対して医療ケアをする目的で設立された医療リンパドレナージュ協会が運営しているケアサポート資格です。
リンパ浮腫やリンパ浮腫に関連するがんの治療を受けている患者様のサポートが叫ばれています。
資格取得のための講習会ではMLAJ認定教師やフェルディ式複合的理学療法認定教師を中心に心臓血管外科医、乳腺専門医、婦人科がん専門医、緩和医療専門医といった関連するジャンルが指導に当たります。
看護師業務への活かし方
MLAJセラピストが活躍できる治療施設はまだ多いとは言えませんが、女性に多く見られる病気であるため、適切な看護スキルを身につけてことで患者様がより安心してケアを受けることができます。
看護のなかでも原発性リンパ腫や続発性リンパ浮腫といった症状を主に扱う病院での活躍が期待されます。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 医師、正看護師、理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師の資格保有者であること
- 上記資格を取得中の学生であること
- 医療リンパドレナージセラピスト講習会に参加すること
- 修了試験に合格すること
取得に向けての勉強方法
日本医療リンパドレナージ協会が主催する『医療リンパドレナージセラピスト養成講習会』に参加して、「複合的理学療法」の知識と技術を学びます。
講習会は初級講習会と中級講習会があり、それぞれ医療リンパドレナージに精通した教師陣が質の高い教育をしています。
なお、正式に「フェルディ式複合的理学療法」の認定制度を実施しているのは日本国内で日本医療リンパドレナージ協会のみです。
MLAJセラピスト資格保有看護師の大変さとやりがい
女性に多いリンパ浮腫は妊娠や出産に伴ったり、思春期に合わせて発症したりと、女性の体にとってデリケートな時期に重なりがちです。
そのため、間違った内容のケアをおこなえば逆効果になってしまうという大変さはあります。
しかし、看護知識やスキルを持つうえでさらに医療リンパドレナージセラピストとしての経験を積めば、悪性腫瘍ともつながりやすいリンパ浮腫の患者ケアを手厚くサポートすることができ、やりがいにもつながります。