ITLS(BTLS)
救急医療機関で働く看護師として、もっとできることはないかと考えた時にITLS(BTLS)が選択肢のひとつとして出てきます。
ITLS(BTLS)は世界的な訓練コースで、現在は世界27カ国において広がっているものです。
救急医療に携わる看護師としてステップアップしたい時、このITLS(BTLS)があなたにとって助けとなってくれるでしょう。
看護師業務への活かし方
ITLS(BTLS)のコースには、基本コース、応用コース、小児コースなどいくつかの種類があります。
それらコースには、日本の現状もしっかりと踏まえられていますので、アメリカ発の教育訓練コースであってもその点は心配いりません。
医療機関によっては、研修制度の一環としてITLS(BTLS)が導入されている場合もあります。
このように、日本でも根付いた教育訓練コースであるため、救急医療の現場で働く看護師にとっても身近な存在であると言えます。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 救急救命士、救急医療関係者
- 受講後の試験に合格すること
取得に向けての勉強方法
コース終了後の筆記試験で76点以上をとり、実技試験で大きなミスがなければ合格します。
また、筆記試験で86点以上をとり、実技試験で5段階評価の5を取得すればインストラクターコースに進めます。折角ならばインストラクターコースをめざすというのもよいでしょう。
勉強は講習テキストやITLS(BTLS)関連書籍を用いることになります。
実技訓練ももちろん重要ですが、知識としてそれらを吸収していくことも大切になってくるでしょう。
小児ITLSなど、ジャンルを限定した書籍もあるため、ジャンルを絞っての勉強をするにもそういった書籍は適しています。
ITLSの大変さとやりがい
ITLS(BTLS)を受けることで、救急医療に関わる看護師として、また一段上のレベルへと歩を進めることができるのではないでしょうか。
救急医療という分野ならではの大変さは、受講前から身に染みてわかっていることかもしれません。
しかし大変だという思いの感じ方は、個々が持つ知識やスキルによっても変わってくるはずです。
同じ「大変」でも、知識やスキルに長けた状態であれば心にあるゆとりも大きなものになってくるのではないでしょうか。
実際の現場ではゆとりは持てませんが、心に関してはゆとりがあったほうが仕事にもいい影響を与えるはずです。