訪問看護認定看護師
訪問看護認定看護師に求められる能力は、様々な個性を持った人々にそれぞれ柔軟に対応していくことのできるコミュニケーション能力や、訪問看護を利用するすべてのみなさまの心の傷や、苦しみを取り除くための豊富な実績と知識が求められます。
また、訪問看護認定看護師は、訪問看護を行う看護師の指導を行うこともあるので、先頭に立つことのできる能力もまた同様に求められてきます。
実際は一人で行う訪問看護ですから、一人で適切な行動を判断することのできる能力も必要です。
看護師業務への活かし方
現在若い人材が減り、一方で高齢の人口が増えていく中、その高齢者の方々を支える人材がとても重要だとされています。
高齢者の中には、病院に行きたがらずに自宅で介護を受けることを求めることも多いものです。
その場合には訪問看護が必要になります。
高齢者の方々はみな、日常生活がうまく行かないことに苦悩をしています。
その苦悩を共に分かち合い、そして少しでもその苦悩を取り除けるようにしていくことが、訪問看護認定看護師の大きな役割の一つです。
介護士に比べて人数の少ない訪問看護認定看護師は、今後も需要が高まることでしょう。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 保健師、助産師、看護師のどれかの免許を保有している事
- 実務経験5年以上、内3年以上は訪問看護分野での経験がある事
- 認定看護師教育課程を修了している事
- 認定審査に合格する事
取得に向けての勉強方法
訪問看護認定看護師を目指そうと考えている方は、大学院などで勉強をすることが必要となります。
日本看護協会の公式サイトでは、過去に出題された試験問題が公開されているので、最低でも3年分ほどは印刷をし、それをもとに試験勉強を行うと良いでしょう。
参考書は訪問看護振興財団から出版されているものがオススメです。
訪問看護認定看護師としての大変さとやりがい
訪問看護認定看護師は、多くのご高齢者の方と接していきますが、すべてが簡単にはうまくはいきません。
また訪問看護はマンツーマンで行われるので、一人で様々な看護を行わなければなりません。
その中では多くの苦悩がありますが、業務を通して高齢化社会における重要なポジションで働いていると思えば、非常に大きなやりがいが生まれるでしょう。