集中ケア認定看護師
集中ケア認定看護師は重傷を負った患者様を集中的に治療するため、その状況に応じた適格な判断と迅速な行動力が強く求められます。
何が起きても冷静な判断ができ、決して慌てることなく正しい措置を行うことができなければ、患者様の命を落としてしまう可能性があるからです。
一分一秒も無駄にできないので、的確な判断力を養っておくことが非常に重要となりますが、チームとの団結力も重要なので、協調性があることや息の合った行動が迅速に行えることが望ましいとされます。
看護師業務への活かし方
重傷を負ってしまった患者様には一刻の猶予もないため、とにかく臨機応変な対応ができる看護師でなければ務まりません。
また、外傷がある場合には傷口から雑菌などが侵入し、新たな症状を生み出してしまう可能性もあるので、その予防にも力を注ぐ必要があります。
集中ケア認定看護師は主にICUで働くことになりますが、通常の業務では集中ケアの方法について教える、患者様の口腔内の手入れをするなど、活動内容は多岐にわたります。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 保健師、助産師、看護師のどれかの免許を保有している事。
- 通算5年以上、内3年以上集中ケア部門、または小児科ケア部門の実務経験がある事
- これまでに集中ケアを担当した回数が5回以上である事
- 認定看護師教育課程を修了している事
- 認定審査に合格する事
取得に向けての勉強方法
資格取得のためには集中ケア認定看護師の学校に通うとういう方法があります。
卒業後に認定試験を受けます。
学校生活は半年ですが講義が詰め込みという感じもある上に試験の範囲は広いため、学校生活に追加で半年程度の学習期間を要することも多いようです。
効果的な学習方法は学校で学んだ知識をもとに過去問をひたすら解くということです。
また、重症集中ケアの雑誌を読むことも勉強になります。
とくに、状況設定問題の難易度が高いため、事例に対してのアセスメントを鍛えておくのが試験突破の鍵となるでしょう。
集中ケア認定看護師としての大変さとやりがい
患者様の命をお預かりする大変重要な役割である集中ケア認定看護師はプレッシャーを感じやすいため、非常に難しい立ち位置にいます。
しかし、だからこそやりがいはとても大きく、特に、その命を救った瞬間の達成感は非常に大きいものです。
仲間のスタッフと共に、一つの問題に向けて解決をしていくことも貴重な体験になります。