看護師長として、うまく医師と患者の間を取り持つには?
質問
Question私は40代の女性看護師でキャリア20年、看護師長をしています。
医師の対応について患者様よりクレームがあり、医師側にも伝えてあるのですが一向に変化の様子がありません。
他の看護師からも同様の苦情があり、医師との板挟みで苦しんでいます。
医師と患者様の関係を改善する方法について、看護師のキャリアが豊富な方にアドバイス頂きたいです。
回答
Answer看護師長というのは、一般の会社で言えば中間管理職にあたります。
そしてどこの世界でもこの中間管理職の方が、精神的には一番大変かもしれませんね。
まずはどちらの立場にも立たずに冷静に事態を分析してみましょう。
今回の場合、患者様からも同僚の看護師からもクレームが来るということは、この医師に問題があるのでしょう。
特定の医師にクレームが集中し、しかもそれを本人に伝えても一向に聞く耳を持たない場合、医師側の上司に相談するという手もあります。
中立的な立場を心がける
最近は患者様にもいろいろな方がいらっしゃいます。
10人いれば10の言い分があるでしょうから、全てに付き合うのは難しいと思います。
どちらサイドにも立たずに、できるだけ中立的な立場で「どこに問題があるのか」を考えて対処するようにしましょう。
医師側のトップとも人脈を作っておきましょう。
病院によりますが、中には看護師を軽視する医師もいます。
そのような医師は看護師の言うことは聞こうとしません。
それが看護師長であっても同様です。
ですがそんな医師に限って、医師の上司の意見なら聞きいれるのです。
もしある特定の医師に問題がある場合は、その医師に何度もクレームを伝えるよりも医師の上司に直訴した方が早く解決する場合もあります。
日頃より医師側にも人脈を広げておくと、このような時に役に立つでしょう。
看護師長というのは、「看護」という役目の他に、このような人と人との揉め事の調停役を担わなければなりません。
その役目も自分の仕事の一環と考え、あまり感情を移入せずに「調停作業」と割り切って行うと、精神的に楽になるかもしれません。