音楽療法士
音楽療法は、音楽を通じて心身に変化をもたらす刺激を与え、音楽療法士はそれをツールとして患者様に処置を行う資格です。
高齢者や障害者、そして乳幼児など、音の刺激によって心や脳が活性化し、大変な作業やリハビリテーションも楽しく行うことができるようになります。
体を動かす作業に音楽を取り入れることで、より楽しいものにする、それが音楽療法士の役目です。
看護師業務への活かし方
音楽療法士の資格を活かせる職場は近年増加傾向にあります。
例えば、高齢者の施設やデイサービスなどではリハビリテーションを兼ねた作業に音楽療法も取り入れる傾向があります。
そして、障害者施設などで働く看護師も、音楽療法士の資格があると業務の幅が広がります。
看護師として病院勤務の場合ですと、緩和ケア病棟などで音楽療法を取り入れているところも増えてきていますので、音楽療法士の資格があると採用されやすくなる可能性があります。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 認定校を卒業し、音楽療法士(補)試験の受験資格を有していること
- 大学もしくは短大、専門学校を卒業後、3年間の臨床経験を積み、日本音楽療法学会が主催する(補)資格試験受験のための制度を利用し、(補)試験の受験資格を有していること
取得に向けての勉強方法
資格取得のためには認定校で学ぶこととなります。
認定校に行くためには、職場を退職する、もしくは休職する扱いが必要になってくるため、よく検討しましょう。
また、一般コースでの(補)試験の受験資格を取得するコースの場合は、臨床経験が必要になってくるため、現場でのキャリアの中で音楽療法について学んでいくことが大切です。
音楽療法士の大変さとやりがい
音楽療法士はプラスアルファの仕事となるため、看護業務も行いながらこなしていくことになります。
また、他職種、主にリハビリスタッフとの連携も不可欠ですので、コミュニケーションを密に取らなければならない大変さがあります。
しかし、その結果として利用者の顔に笑顔が戻った瞬間に喜びややりがいを覚えることでしょう。