病理診断科の看護師の仕事内容とは?
病理診断科の大きな特徴は、患者様の相手を一切しないということです。
また、医師のサポートも行いませんので、看護師の仕事としてはかなり珍しい診療科目です。
逆に言えば看護師に病理診断科の仕事が降りてくることはかなり稀です。
人材不足が懸念されている反面、医療の高度化に伴う複雑化により、需要は今後高まっていくことが考えられています。
病理診断科の主な仕事内容
- 病状の解析
持ち込まれた患者様のデータをもとに、病状の解析を行うことによって、より詳しい病気の状況や、その病気の仕組みなどの答えを導き出します。 - 治療法の検討
解析されたデータから、その患者様に最も適切とされる治療法を素早く考えます。
大量のデータが送られてきますが、どれも大切な患者様のデータであるため、丁寧に判断を行わなければなりません。
病理診断科で働く看護師の特徴
- 判断力が高いこと
病理診療科では患者様の病状を素早く解析し、そこから治療法を判断しますので、より迅速に治療法を決定することのできる判断力や思考が必要になります。 - 患者様と直に接することはない
看護師は患者様と接することが多い人材ですが、病理診療科の場合には患者様と直に接する機会がほとんどありません。 - 治療を行わないため機械の準備などのサポートも必要なし
看護師は機械や器具を手渡したりなど、医師のサポートを行いますが、病理診療科では治療が行われないためサポート役の必要もありません。
求められる人材像
通常の看護師と大きく異なる点は、患者様への対応もなければ、医師のサポートも行わないことです。
しかし、病理解析のための高い判断能力と、各病気への深い知識を兼ね備えていることが必須条件とされます。
大きな規模の病院の中にあることがほとんどである病理診療科は、その他の診療科から毎日患者様のデータが大量に送られてきます。
それらのデータの一つ一つは、すべて患者様の大切なデータです。
これらの膨大なデータに対して確実に適切な治療方法を考えなければならないため、長時間集中できる看護師が求められます。