慢性呼吸器疾患看護認定看護師
慢性呼吸器疾患看護認定看護師には、各病気に合わせた呼吸器機能を適切に評価する力や、呼吸管理のスキル、呼吸リハビリテーションにおけるスキルなどが求められます。
慢性呼吸器疾患看護認定看護師になるためには、そのような分野の勉強をしていくことになります。
また急性増悪予防を目的としたセルフケアへのサポートも仕事のひとつです。
看護師業務への活かし方
慢性呼吸器疾患に罹患した患者様は、肺機能の回復が難しいため、その段階で残っている機能を呼吸リハビリテーションで行うことによって維持することが重要となります。
そのためには看護者がケアを行うだけでなく、指導・教育的な関わりが重要となるため、その時には慢性呼吸器疾患看護認定看護師が活躍することとなります。
また、患者様を精神的に支えることにも大きく役立ちます。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 看護師としての実務研修が通算5年以上あること(その中の3年以上は、慢性呼吸器疾患看護認定看護師であればその分野における実務研修。)
- 認定看護師教育課程を終了していること
取得に向けての勉強方法
現在はまだ慢性呼吸器疾患認定看護師の数も少なく、王道的な学習法は見出されていません。
合格者の体験談を見ると、呼吸器分野は幅広いため、まず全般的に学び、その中から苦手意識のあるものを潰していくという方法が良いようです。
その際に用いるテキストは「3学会合同呼吸療法認定士テキスト」や看護学生にも使われる呼吸器分野の教科書の最新刊が良いようです。
この他、看護師国家試験の呼吸器関連の過去問も参考になります。
慢性呼吸看護認定看護師の大変さとやりがい
呼吸器疾患の患者様の中には、長年の喫煙習慣を絶たなければならないことでストレスを抱えてしまう患者様もいます。
そのように何らかの理由によって精神的に不安定になった患者様のケアは苦労することもあるでしょう。
しかし、医療における呼吸器分野の知識は幅広く用いられるものであるため、この資格を持っていれば院内で重宝されることになり、責任ある立場に立たされることも少なくありません。
それがやりがいとなることもあります。