認知症看護認定看護師
高齢化社会の日本において、認知症への対策も医療における急務となっています。
認知症看護認定看護師では、認知症の状態に合わせて療養環境のバランスを取ったり、チームでのケア体制を作り上げたりといったスキルが必要になります。
したがって認知症看護認定看護師は、ケア体制の全体像にも注目していかなければならないでしょう。
看護師業務への活かし方
看護師にとって高齢者の方との関わりは欠かせないものとなります。
部署によっては高齢者の方とはほとんど関わらないこともありますが、一方で主に高齢者の方と関わるという場合もあります。
そんな中で認知症看護認定看護師というのは、大変重要な存在となります。
認知症への知識や看護経験が乏しいと、どうやって関わっていいのかわからず戸惑うこともあります。
認知症看護認定看護師の役割にはケア体制の構築も含まれていますから、上手く対処できない看護師に対して適切なアドバイスをすることが求められる場合もあるでしょう。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 看護師として通算で5年以上の実務研修の経験があること(その内、3年以上は認知症看護分野での研修であること)
- 認知症患者の看護を5例以上担当した実績を有すること
※現在、認知症患者の多い医療・福祉施設などで勤務していることが望ましい
取得に向けての勉強方法
認知症看護認定看護師になるにあたっては、半年間に及ぶ研修をすることになります。
現在はまだ認知症看護認定看護師の人数も志願者も全看護師のうちではごくわずかな割合しか占めていないため、認知症看護認定看護師試験対策のテキストや過去問集などはありません。
したがって、研修の際に与えられた教材を用いて勉強をする他ありません。
認知症看護認定看護師の大変さとやりがい
認知症看護認定看護師の人数は、今後さらに増えていくと考えられます。
看護師という仕事は、高齢社会という現実に触れる機会の多い仕事です。
そのような中で、認知症看護認定看護師に対しての意識が高まっていくのです。
思い通りに動けず困っている患者さんのサポートは決して楽ではありません。
しかし今後も活躍の場は多いと考えられますし、給与面でも認知症看護認定看護師ということがプラスとなってくれるはずです。