摂食嚥下障害看護認定看護師
摂食嚥下障害看護認定看護師の主な仕事は、患者様に応じて必要な嚥下訓練を選ぶことです。
間違った嚥下訓練を選択してしまいますと、患者様にとって大きな精神的な負荷になってしまいます。
適切な嚥下訓練を行わないままでいますと、まだ可能性が残されているにも関わらず、「口から食べ物を摂取することは困難である」という判断が下されてしまいます。
だからこそ正しい訓練を実施し、しっかりと評価をすることが、摂食嚥下障害看護認定看護師にとって必要な能力なのです。
看護師業務への活かし方
摂食嚥下障害を持っている患者様は、普段私たちが飲み込めるものでも飲み込めない場合があります。
誤嚥によって窒息死をしてしまうこともありますので、細心の注意が必要となります。
誤嚥が生じてしまわないように、一人一人の患者様の障害の状態に合わせた食事を行うことが重要となります。
摂食嚥下障害看護認定看護師は、患者様の食生活の面で非常に役立ちます。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 保健師、助産師、看護師のどれかの免許を保有している事
- 実務経験5年以上、内3年以上は摂食嚥下障害看護分野での経験がある事
- 摂食嚥下障害看を持つ患者様の看護をこれまでに5人以上行ったことがある事
- 認定看護師教育課程を修了している事
- 認定審査に合格する事
取得に向けての勉強方法
受験の準備期間は人それぞれですが、半年前には始めたいものです。
基本的には摂食・嚥下障害の基礎から学習します。
各症状に伴う障害、小児・高齢などのケースごとの障害、フィジカルアセスメント、訓練法と代償法の事例問題を交えつつ、問題を解きながら覚えていきましょう。
このほか、摂食・嚥下リハビリテーション学会に入り、eラーニングで学ぶのもよいでしょう。
摂食嚥下障害看護認定看護師の大変さとやりがい
摂食嚥下障害を持っている患者様は、人の手無くしては満足に食事を取ることができません。
うまく食事ができないことに患者様はストレスを感じてしまいます。
なかなか食事を受けつけてくれなかったりするので大変です。
摂食嚥下障害看護認定看護師はそんな患者様の心を癒し、食事のお手伝いを行います。
患者様の生活がより豊かになるためのお手伝いをさせていただこう、という気持ちを常に忘れることなく、日々の患者様とのふれあいを大事にしてください。
それがやりがいにつながります。