透析看護認定看護師
透析看護認定看護師に求められることは、透析装置や、機械の性質を熟知し、なおかつ透析液などの薬の種類、薬の影響で患者様の身に何が起きるのかなどの知識をしっかりと兼ね備えることです。
生きるために薬と機械が必要な患者様のケアももちろんですが、またその患者様のご家族をどのようにして支えていけばよいのか、そういった心のケアすることができる能力もまた必要になります。
看護師業務への活かし方
透析看護認定看護師は、患者様の命を繋ぎ止める役割という、非常に大きな責任を背負っています。
透析を必要としている患者様の中には、高齢者の方もいらっしゃいますし、重症な患者様もいらっしゃいます。
1週間におよそ3回、一度の透析に5時間ほど掛かり、この透析は患者様の生涯にわたって行われます。
そして人によって透析する薬が違うこともあるので、非常に高度な知識と技術が必要とされます。
少しの判断ミスも許されないところですから、透析に特化した透析看護認定看護師は貴重な存在なのです。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 保健師、助産師、看護師のどれかの免許を保有している事
- 実務経験5年以上、内3年以上は透析看護分野での経験がある事
- 透析を必要とする患者様の看護をこれまでに5度以上行ったことがある事
- 認定看護師教育課程を修了している事
- 認定審査に合格する事
なお、看護実績では体外循環中の看護の実績があることが必須とされています。
取得に向けての勉強方法
透析看護認定看護師はまだ県に数人というレベルでしか存在しておらず、過去問や有効とされる参考書もない状態です。
したがって、教育課程で用いたテキストを用いて手探りで学習し、学習方法に関しては王道の暗記方法などを実践するほかありません。
透析看護認定看護師の大変さとやりがい
透析治療の適切な管理には、透析看護認定看護師も欠かせない存在です。
そして透析治療をされる場合、長期療養が要されることになるため、そこでのセルフケアサポートも必要になってきます。
透析看護認定看護師として責任感も増え大変にはなりますが、それでもその責任感をやりがいと感じることができれば、日々の仕事も順調にこなしていくことができるでしょう。