重症心身障害者施設で働く看護師の仕事を徹底リサーチ
重症心身障害者施設の仕事内容は、緊急時であっても冷静な判断ができ、適切な看護措置が行なえる能力と医療知識を十分に備えていることが求められます。
患者様の急変時にも慌てずに向き合い、また日常生活援助なども細やかにサポートするなど、ひとりひとりの患者様に深く入り込んだ看護を行える方が向いています。
主な仕事内容
- 重症心身障害者への日常的な医療ケア
重症心身障害者の方では導尿、たんの吸引、経管栄養、気切の管理などができない患者様も多いため、通常ならば生命維持活動として自然とできる動作の介助を適宜行います。 - 急変時などの対応
病院勤務と比較すると、ルートキープ、酸素吸入、人工呼吸器の扱いなど迅速な対応が必要な場面が頻出します。 - 日常生活援助など
重症の方が多いため、生活援助もメインワークの一つとなります。
専門的な知識が求められる面もあります。
重症心身障害者で働く看護師の特徴
- 学習意欲が高いこと
病院勤務とは違い、患者様の病態を常に気に掛けるわけではなく、そもそも求められることが異なります。摂食や呼吸、ポジショニングなど何気ない行為ひとつひとつに知識が必要となります。
- 緊急時にあわてず冷静に対処できること
いつ死が訪れるかわからない方も多いため、適切なケアを冷静に行えることが大切です。 - 医療知識が十分に備わっていること
看護師として求められる最低限の医療知識がないと、重心施設の看護師は勤まりません。
重症者に必要な体温調節、身体的なケアの知識も必須です。
求められる人材像
重症心身障害者施設に勤めたいならば、いい意味でマイペースであり、向上心があって注意深い性格の人が向いていると言えます。
重症心身障害者は特に、急性の身体合併症が起きやすく、少しの環境変化でも命に関わる事態となり得るので、観察力とともに確かな知識に基づいた洞察力を発揮し、業務にあたることが必要になります。
これこそが、この施設で働く看護師に最も求められる能力であるといえます。