退院調整看護師の仕事

看護師の仕事の中の「退院調整」を専門に行なう看護師のことを退院調整看護師と呼びます。

退院調整看護師の主な仕事は退院後の患者様のサポートです。

そこで地域の医療機関や介護施設、企業などと広く連携を持って仕事にあたるため、臨床現場での看護スキルと合わせて、カウンセラーとしての資質が求められる業種であると言えるでしょう。

最近では専門の養成所が設立されるなど社会的なニーズも高まりを見せている職業で、連携に必要なコミュニケーション能力・説明能力が必要とされています。

求められるもの	今から磨いておくべきスキル
入院患者様やその家族とのコミュニケーション能力 適切な医療機関を患者様にアセスメントする能力 守秘義務 企業ならびに医療コンプライアンス意識 退院後のサポートを円滑に行なうためのネットワーク 入退院時の患者様の不安を和らげるためのカウンセリング能力 臨床心理カウンセラーと同等のカウンセリングスキル	インフォームドコンセントに対する正しい認識 話し方や聞き方などのコミュニケーションスキル

退院調整看護師の大変さとやりがい

一般の病棟看護とは違い、退院後の患者様のフォローを行なうのがメインの業務であるため、担当する患者様とは長い付き合いになるケースが多く、患者様とそのご家族からの信頼感が最も重要視されるお仕事です。

そのため、看護師以上に高いホスピタリティが求められますが、医療機関の外でも患者様をしっかりと支えたいという思いを持たなければ、難しい仕事であるといえるでしょう。

退院調整看護師は退院後に通院する医療機関と患者様との橋渡し役であり、患者様と接する機会が多いため、不安や病気についての質問などを頻繁に受けることになります。

その不安を取り除き、適切な医療を受けていただくという重要な職務がありますので、精神的なストレスも大きいですが、患者様やご家族から感謝の気持ちを頂ける瞬間は看護師冥利に尽きる仕事でもあり、その分やりがいも大きい仕事であると言えるでしょう。