退職を強引に引き止められたら労働基準監督署に相談してもいい?
質問
Question30代前半の女性看護師で9年のキャリアがあります。
労働条件が悪すぎるので、退職しようと考えています。
しかし、今まで辞めた人を見ていると強引に引き止められたり、対応が悪くなったりしたのを見て不安に思っています。
退職をもし強引に引き止められたりした場合、労働基準監督署に相談できますか?
回答
Answer看護師の世界では、強引な引き止めや退職の意思を見せた途端に職場の人間関係が急に悪化したりするケースはよくあります。
職場でこれまで同じことが繰り返されているとすると、質問者様が退職するときにも心配です。
まず、退職も労働者の権利を考えましょう。
法律的には2週間前までに意思を伝えれば退職できます。
前もって退職の相談をしているのにも関わらず強引な引き止めをしてくるようであれば、労働基準監督署に電話で相談してみることをおすすめします。
職場として退職できなくしてしまうのはパワーハラスメントですので、状況がエスカレートするようであれば労働基準監督署に直接相談をして、病院への指導をしてもらうことも可能です。
最後の手段としての労働基準監督署
病院の勤務中に労働条件について労働基準監督署に相談する場合なら、匿名であっても何となく誰が訴えたかわかることもあり、心配となります。
しかし、退職を決めてその後の交渉となれば労働基準監督署に介入してもらうのも致し方無いかと思います。
ただし、労働基準監督署といっても強制的に事を運んでくれるわけではないので、あくまで病院側と質問者様の交渉が中心となります。
労働基準監督署への相談方法
労働基準監督署では匿名の電話相談も受け付けています。
退職にあたって理不尽な引き止めが続くようであれば、電話でアドバイスを受けるのも一策です。
また、退職を決めた途端にサービス残業が多くなる、有給を消化してもらえない、一方的な業務の押し付けなど、看護業務自体に大きな影響があるのなら労働基準監督署に直接出向いて職場に指導してもらうことも考えられます。