転職希望の看護師。退職理由としてサービス残業の多すぎるはあり?
質問
Question20代後半の女性で看護師歴は4年になります。
今働いている職場はサービス残業が多く給与の面で割に合いません。
ここを辞めて他の病院で待遇の良いところを探したいと思っています。
ただ、サービス残業の理由で退職するのはどうなんだろうと迷っています。
看護師のキャリアについて詳しい人に、サービス残業が多いという理由でやめてしまっても良いかアドバイスをもらいたいです。
回答
Answerサービス残業はモチベーションも上がらず、プライベートの時間もなくなって嫌なものです。
サービス残業が多いことで抱く不満は大きいことでしょう。
サービス残業があまりに多く生活にまで大きな影響をもたらすのであれば、それを理由に辞めるのも仕方ないかもしれません。
たしかに看護師の仕事は急変や搬入があれば定時に帰ることが難しいものです。
しかし、職場としてサービス残業が当たり前とされて、あまりに残業代も出してもらえないのであれば待遇の良い病院を他に見つけるのも良いでしょう。
看護の現場にサービス残業はつきもの
日本人の働き方を規定している労働基準法によると、労働者は1日8時間まで、週に40時間を超える労働時間は原則的に違反となります。
しかし、例外規定によって残業代を払うというかたちで、現場では残業が行われているのが実態です。
ブラック企業が話題になっていますが、看護師の職場でも正当な時間外手当を払うことなく働かせるサービス残業は業界の問題となっています。
命にかかわる仕事であるため突発的な業務も多く、「時間だから」「残業代をもらえないから」という理由で職場を離れることもできないのが看護師であるともいえます。
看護師としての働き方を見つめ直す
看護の現場では申し送りや院内研修などの時間を時間外勤務という残業として認識されにくいのが現状です。
したがって看護師本人が気づかないところでサービス残業が多数発生していることもありえます。
とはいえ、明らかなサービス残業は患者様への医療ミスを誘発するばかりでなく、看護師個人としてのライフワークバランスにも大きな影を落とします。
サービス残業が当たり前の職場だからと諦めるのではなく、労働環境待遇に意識の高い病院を探して自分らしい看護を続けられるよう見つめ直すことも大切です。