衛生管理者
衛生管理者は医師や保健師などでも構わないため、基本的には病院では必要ありません。
しかし、施設関係や訪問看護ステーションなどでは、衛生管理者をおく必要があります。
衛生管理者は管理者として、職場の衛生面をしっかりと整え、職員が働きやすい環境にするという重要な役割があります。
看護師業務への活かし方
医師や保健師のいない施設関係や訪問看護ステーションなどで、管理職を行う際には必要になってきます。
職場の管理者となる際には、必ず持っておいた方が良い資格と言えるでしょう。
管理職を探している施設などで、この衛生管理者の資格を持っていると、すぐに管理職として採用されることもあります。
つまり、管理職として採用される可能性を広げてくれる資格なのです。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 大学、短大、高専卒は、労働衛生関係の実務経験が1年以上
- 高校卒は、労働衛生関係の実務経験が3年以上
- その他学歴に関係なく、労働衛生関係の実務経験が10年以上
- なお、保健師や薬剤師等は無試験で資格を取得できます
取得に向けての勉強方法
テキストなどで自分自身で勉強することができます。
なお、労働衛生の観点では看護協会でもセミナーなどを開いていますので、そういったものを利用して、理解を深めていくと良いでしょう。
衛生管理者の大変さとやりがい
衛生管理者は、その仕事自体が大変というわけではありませんが、管理者として労働者の衛生面をしっかりと整えて働きやすい職場にしていくことは、最も重要な仕事になってきます。
よって、衛生管理者としてというよりも、管理職として責任を持って対応していくことに、大変さがあります。
看護師は離職率が高い職種ですので、尚更管理が難しいですね。
しかし、労働衛生を整える仕事は、職場づくりの基盤です。
ということは、自分が職場の基盤を作っていることになります。
屋台骨となって影から支える、そういった役割が、衛生管理者には求められています。