臨床研究コーディネーター
臨床研究コーディネーターになるには、専任CRCとして2年以上(週38.75時間)勤務しているか、同等の実務経験を有することが前提となります。
所属する施設長または臨床研究チームの責任医師から活動実績の証明や推薦を得るとともに、学会指定の研修会に参加することで筆記試験と面接試験の受験資格を与えられます。
臨床研究コーディネーターは厳格な治験ルールが不可欠な臨床研究において、計画遂行を管理したり医師や医薬品メーカー、治験者などとの連絡調整を行います。
看護師業務への活かし方
治験実施病院のスタッフのなかでもリーダーシップを発揮できる資格です。
治験に携わる薬剤師や看護師、臨床検査技師が行う業務をより緻密で効率的に進められるよう資格取得で学んだ知識を生かすことができます。
とくに、治験チーム内の調整や患者様のスケジュール管理とメンタルケアへの貢献で治験の成功をサポートします。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 専任CRCとして2年以上勤務していること、または同等の実務経験があること
- 所属長または臨床研究チームの責任医師から次の内容について証明を受けること
(1)5つ以上の担当プロトコール
(2)10以上の担当症例
(3)経験した実務項目 - 学会指定の研修会や講習会に参加すること
- 所属長または臨床研究チームの責任医師から推薦状を受けること
- 筆記試験(多肢選択形式と論文形式)と面接試験に合格すること
取得に向けての勉強方法
臨床研究の実務を重ねながら学会の講習会で知識や技術を積み重ねます。
従事した臨床研究の証明書や推薦状が必須となるので普段の勤務状況も審査に影響します。
臨床研究コーディネーター資格保有看護師の大変さとやりがい
研究デザインを構築したり、うまくいかない時には途中でプロトコールを練り直したりと、臨床研究コーディネーターの仕事は大変なものです。
しかし、治験について専門的な知識と技術を持つ看護師は、治験実施病院における正確な研究データ取得と厳格なスケジュール管理に貢献できます。
そのことはとりもなおさず、薬学の発展に深く関わることとなるため、そのことに起因するやりがいは大きなものであるといえます。