精神保健福祉士
精神保健福祉士は精神障害を患った人が、社会復帰できるように支援するスペシャリストです。
精神障害を患うと、周りの理解が得られないことが多い日本の現状の中でどうやって生活をしていくかを、様々な職種の方とチームとして話し合いながら決めていきます。
ただし、医療職ではありませんので、医師の指示に従って行動する必要はありません。
あくまで医療職と患者様の橋渡しとなるような存在でいる必要があります。
看護師業務への活かし方
看護師は医療従事者としての仕事となりますので、根本的に精神保健福祉士とは別になります。
しかし、患者様を支援する手段として、外から見ることができるようになるかもしれません。
患者様へのアプローチが全く異なりますので、自分自身が精神保健福祉士の資格を持っていることで、理解できる部分が増えるようになります。
精神科の病院などで勤務する際には、より役に立つ資格ではないかと思います。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 特定科目のある介護福祉系の4年制の大学を卒業していること
- 精神保健福祉士の養成学校を卒業していること
取得に向けての勉強方法
学校に通う必要があるため、勤務先からの支援を確認することも大切です。
その上で、精神科の病院に勤務しているのであれば、日頃の看護業務の中に精神保健福祉士の勉強で習ったことを取り入れてみると良いでしょう。
実際に取得した看護師は、ワークブックを使わずに過去問と模試のみで対策を行った人が多いようです。
ワークブックが分厚いために要点がわかりづらい場合もあるため、学習効率をあげるために過去問や模試での対策をもとにワークブックを使うと良いでしょう。
精神保健福祉士の大変さとやりがい
チーム医療の中に入り連携をとっていくことが多い職種になりますので、その中でのコミュニケーション能力が試されます。
思い切った発言なども必要とされるため大変に感じることも多いでしょう。
しかし、逆に医師とも対等な立場でカンファレンスができますので、大きなやりがいを感じることも多いと思います。
患者様の生活を考える職種ですので、根本解決に最も近い職種と言えます。