第2種滅菌技師
第2種滅菌技士になるには、現場での滅菌供給に関する実務経験が3年以上あり、医療現場で必要とされる滅菌保証のガイドラインを実践していることを条件として認定されるものです。
認定方法は、講習会での評価と推薦状などの書類審査のみとなっており、滅菌技士として実務に携わっていれば誰でも合格できるものです。
安全な医療を影で支える滅菌技士は、常に滅菌技術が使われている医療現場で欠かすことのできない業務です。
看護師業務への活かし方
専門業務が細分化されている大規模な病院よりも、クリニックで看護師が滅菌供給に携わることは日常的に見られます。
安全な医療を患者様に提供するためにも看護師が滅菌技士であることは医療事故を防ぎ確実な医療行為を行う上で頼もしいといえます。
社会全体として抗菌や滅菌であることが当然となりつつあることから、看護の現場でもますます滅菌技士に期待が集まっています。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 日本医療器学会の会員であること
- 滅菌供給業務の実践に3年以上携わっていること
- 日本医療器学会作成の「医療現場における滅菌保証のガイドライン」の内容を理解し実践することができること
- 申請書類と講習会の受講結果を総合的に評価されて認定の可否を決定
- 第2種滅菌技士の認定者でなければ第1種滅菌技士の認定資格はありません
取得に向けての勉強方法
第2種滅菌技師を取得するためには、学会が作成したガイドラインに沿った業務がこなせることが必須となります。
申請書類に含まれる推薦状のためにも、日々の業務を怠りなく認定資格内容と照らし合わせた仕事ができているかセルフチェックしましょう。
第2種滅菌技士資格保有看護師の大変さとやりがい
医療現場では滅菌供給業務を通して普段から学会作成のガイドラインに沿ったオペレーションができているかが大切であり、務めている職場がガイドラインに準じていなかったならば、滅菌技師として職場全体の方向付けを行うことは大変でしょう。
しかし、多くの現場で滅菌現場の滅菌技術向上を学会が認定する資格のため、看護師業務に上乗せされてスキルを磨くことができます。
感染症予防のためにも医療器具の滅菌は医師や看護師にとって患者様の命に関わる重大事です。
より精確な滅菌供給によって、医療現場全体の質向上にも貢献できることは大きなやりがいです。