笑い療法士
笑い療法士になるには、認定申請書等による書類審査に合格し、2日間開催される講習会に参加後、フォローアップを2ヶ月間受けることが必要です。
笑いは、自己治癒力を高めて病気による痛みの緩和や疾病予防に役立つと言われており、患者様に対して積極的に笑いを提供することで辛い治療への不安感を和らげたり病院の雰囲気を明るくすることができます。
看護師業務への活かし方
治療中の患者と接する時、自然な笑いをタイミング良く放り込むことで患者様に安心感を与えて、リラックスしやすいようにリードできます。
メンタルケアに役立つため、病気で気を落としがちな患者様の気分転換にもつながります。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 癒しの環境研究会の研究会に参加すること
- 笑い療法士講習とフォローアップを受けること
- 認定試験に合格すること
笑い療法士の資格は3級から1級に分かれています。
たとえば、3級は「笑い療法士の理念を理解し、熱意のある人」とあり、場所や条件を問わず日常的に笑いを引き出し、強い笑いの感染力を育むことが求められます。
取得に向けての勉強方法
書類審査によって笑い療法士への熱意と理解を評価し、基準に達した人に講習会参加の通知が届きます。
技術よりも情熱や人間性が重視されているので、特別な学習より笑いを引き出して医療現場を明るくしたい思いを大切にしましょう。
講習会は例年、夏に東京で2日間開催されています。
なお、認定条件である約2ヶ月間のフォローアップは、それぞれの現場での課題実践が中心となります。
笑い療法士資格保有看護師の大変さとやりがい
自然な笑いを引き出すためには広い知識、巧みな話術、高いユーモアのセンスなどが問われるため、本人にしかわからない大変さがあります。
辛い入院生活や療養生活を少しでも明るく変えたいという看護師の思いをかたちにできる魅力的な資格です。
患者様の笑いを引き出すことによって、医療スタッフに対してまで好影響を広げ、院内全体が明るくなった時には、大きなやりがいを感じられます。