知的障害者更生施設で働く看護師の仕事を徹底リサーチ
知的障害者更生施設とは、知的な障害を抱えた満18歳以上の方が入所または通所する施設であり、社会生活に適応することや適切な生活習慣を確立するために生活支援や職能訓練を行うことによって、障害者が自立した社会生活を行うことを目的としています。
知的障害者とのコミュニケーションを取ることができる、包容力のある看護師が求められています。
主な仕事内容
・施設利用者の健康管理
身体障害者施設とは違い、身体的な障害を抱えた患者様は比較的多くありませんが、健康管理は看護師の仕事として当然期待される部分です。
・日常生活動作の維持
知的障害と同時に身体障害を抱えた方に対して、ADLの維持を行いながら生活自立の支援を行います。
・生活介助
おむつの交換、清潔・美容の介助などを行います。
・生活支援
障害者個人に合わせ、自立した社会生活を送るための生活支援を行います。
知的障害者更生施設で働く看護師の特徴
・障害に対する理解がある
障害に対する理解はとても重要です。
普通ならば腹を立ててしまいかねないことも少なくはなく、難しい判断を迫られる場面も出てきます。
日頃障害に対する理解を深めておきましょう。
・まわりのスタッフと連携が必要
看護師や介護士、知的障害援助専門員、知的障害福祉士ほか多くのスタッフと連携しながら仕事を進めていく必要があります。
・看護師以外の仕事もする
色々なことを想定し、起きたことに対して反応しなければならない職場であるため、時に自分の裁量を超えたところでの仕事もありえます。
入所者との関わり合いの中で、お互いに成長を実感できる部分が出てきますので、それが大きなやりがいにつながっていきます、
求められる人材像
知的障害者更生施設で働く看護師に向いているのは、粘り強く、包容力があり、打たれ強い性格の人です。
知的障害者更生施設での看護師になるために持っておくと良い資格に必須となるものはありませんが、社会福祉士や介護福祉士などの資格を持っていると仕事がしやすくなります。
また、知的障害者更生施設では、生活を含めた自立支援を可能にするスキルが求められます。