看護師の仕事をしていて、患者様の死に慣れるのは当たり前?
質問
Question内科に勤務する看護師です。
看護歴は3年になります、私は患者様の死について悩んでいます。
今まで何人もの患者様の死の現場を見てきましたし、死後処置にも携わってきました。
そういった処置の後、通常業務に戻る事にも慣れ、最近は流れ作業のように思えてきて、命を軽視しているのではないか?
看護師として私は本当にこれでいいのかと悩んでいます。
患者様の死は当たり前のものだと割り切って仕事をしていくしかないのでしょうか?
回答
Answer質問者様は患者様の死に慣れることを恐れていらっしゃるとのことで、非常にやさしい心をお持ちなのだと思います。
長年看護師として働いていくと、亡くなった患者様の処置も数多く経験し、慣れてくることでしょう。
しかし、慣れることとは動揺しなくなるという意味において慣れるべきであり、単なる流れ作業と捉える事とは違います。
「慣れる」であっても「馴れる」ではないのです。
一つ一つの死と向き合うことが大切です。
死の場面には多かれ少なかれ立ち会う
看護師として患者様と向き合う以上、患者様の死に直面することは頻繁にあります。
しかし、様々な看護経験を重ね、死に直面する回数が増えたからと言ってそれが当たり前になるわけではありませんし、命の軽視につながるわけでもありません。
流れ作業のように感じてしまうこともあるかもしれませんが、患者様一人一人には個性がありそれぞれ別々の人、別々の人生があったと考えてみるようにしましょう。
慣れても馴れない
その患者様と関わりあった時間が少ない時もあれば多き時もあるでしょう。
感情移入をして、毎回泣いてしまうのも辛いですがその方の人生の最後を見送るという意味で、重要なお仕事を任されていると考えてみてください。
それは患者様と過ごした時間が少ない、多いということは別として、一人一人が違う人生を生き、それを終えられたのです。
そう考えれば流れ作業のようには感じなくなります。
看護師の仕事としての責務は全うし、でも頭の中ではしっかりと患者様の死を意味づけて考えてみてください。
考えすぎてしまうこともあると思いますが、仕事をしっかりすること、一人一人の死について考えることは、経験を積むことで両立していけるようになるでしょう。