病院を退職したい。引き止められても退職できる法律はありますか?

質問

Question

30代前半の看護師です。
現在の職場の人間関係に疲れているので転職をしたいと考えています。

しかし職場が人手不足のため辞めたくても引き止められて辞めさせてもらえず困っています。

引き止めを振り払って退職できる法律があれば知りたいと思っています。

回答

Answer

強引な引き止めは看護師が退職するときついて回る厄介な問題です。
就職するのも労働者の権利なら、退職するのも労働者の権利です。

どんなに職場の人手不足で病院の都合があったとしても、辞める権利は法律によって守られています。

具体的な法律を紹介すると民法627条による『退職に係る条項』です。
正当な手続きをすれば自由に辞めることができ、病院側が辞めさせないといったことはできません。

最終的にはこうした法律によって労働者の退職意思が守られていることを覚えておきましょう。

民法や労働法で守られている退職

病院の世界では一般企業以上に独特な勤務規定によって看護師を縛る傾向があります。

また、病院の雰囲気として「退職は4月のみ許される」「退職の意志を半年や一年以上も前に伝えないといけない」など、法律的にはありえないルールが存在してることも多くなっています。

しかし、退職は労働者が辞めたいと思えばいつでもできます。
法律が求めているのは最低でも退職する2週間前までに退職届を出す、ということだけです。

法的に退職意思を明確に伝えられる退職届

職場の引き止めでよくネックになるのが退職願です。
退職願と退職届を同じものと思っている人がいるようですが、厳密には違います。

退職願はあくまで病院に対してお伺いを立てるもので、労働者としての最終的な意思を伝えるものにはなりません。

明確に退職を通知するには退職届を病院に提出しましょう。

退職とは労働者側から労働契約を解約する権利であることを念頭に置きながら、退職交渉を有利に進めてください。

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