産業カウンセラー
産業カウンセラーになるには、産業カウンセラー養成講座を受講・修了し、試験に合格することが必須です。
企業に配置されるカウンセラーで、産業医と連携して社員や職員のメンタルヘルスケアに従事する仕事です。
日常のなかで多彩に繰り広げられるコミュニケーションを、心理学やカウンセリング技法から捉えてより適切な対応をしていけるようにアドバイスします。
看護師業務への活かし方
カウンセリングのなかでも来談者中心療法という技法を中心とするのが産業カウンセラーです。
いわゆる傾聴を第一とする実技を養成講座を通して学びます。
患者様やご家族をはじめ医療スタッフとのさまざまなコミュニケーションによって、各自の思いを自然にまとめていける効果が期待できます。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 産業カウンセラー養成講座(例年4月から約7カ月間)を受講・修了し、受験資格を得ること
- 産業カウンセラー試験(例年冬季開催)に合格すること
取得に向けての勉強方法
受験資格の前提となる産業カウンセラー養成講座で試験に必要な知識や技術を学ぶことができます。
講座内容には「理論」において知識を学び、並行して行われる「実技」ではその都度課題があります。
とくに実技は産業カウンセラーとして活動するのに不可欠な経験となります。
来談者中心療法を徹底して実践し、傾聴姿勢を自然にできるよう訓練します。
したがって、スクールによっては通信講座をしているところもありますが、実際の活動を考えると通学講座がおすすめです。
産業カウンセラーの大変さとやりがい
昨今は働く人を取り巻く環境の変化は著しく、全ての職場において、等しく職場不適応を起こす人が出てくる可能性があります。
そのような中で、人間関係のトラブルも増加傾向にあり、これをカウンセリングする者は大変な苦労をすることもあります。
しかし、人間関係が希薄になっている社会のさまざまな場所で、傾聴姿勢を学んだ産業カウンセラーへの期待は日々高まっています。
とくに、看護師として不安や心配も大きい患者様やご家族とのかかわりは、業務の根幹をなすものといっても過言ではなく、大きなやりがいにつながるものです。