日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士には、学会の公式サイトで提供されているe-ラーニングを修了し、筆記試験に合格することが必須です。
リハビリテーションを中心とする療養病棟や高齢者介護施設において、摂食や嚥下障害に関するリハビリテーションの進展は患者様が快適に生活するための前提条件といえます。
患者様の治療と合わせて摂食や嚥下障害のケアをどれだけ行えるかが、退院調整や治療後の経過にも大きく影響していきます。
看護師業務への活かし方
摂食や嚥下障害のリハビリテーションのスペシャリストとして病院や施設における食事ケアを中心となって推進することができます。
とくに高齢者の多い病棟では食事の介護が看護師業務のなかでも大きなものとなりつつあり、患者様本人が美味しく食べられることは治療へ専念しやすい状態を生み出すことにもつながります。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会の会員として2年以上経過していること
- 摂食嚥下の臨床経験や研究歴が通算3年以上であること
- e-ラーニング(日本摂食嚥下リハビリテーション学会インターネット学習プログラム)の全課程を修了していること
- 書類審査に合格すること
- 筆記試験(マークシート方式・多肢選択方式)に合格すること
取得に向けての勉強方法
出題範囲はe-ラーニングの受講内容のため、的を絞った勉強で試験準備をします。
e-ラーニングの受講に加えて対応テキストを読み込み、アウトプットできるようにしておきます。
マークシート方式ではありますが、e-ラーニングの内容をもとに応用できる程度の試験対策は必要です。
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士資格保有看護師の大変さとやりがい
リハビリテーション業務はすぐに結果が出るものではないため、患者様の日々の変化をよく観察して、リハビリテーションの方向を調整しながら指導していく大変な業務です。
しかし、看護師業務の中でも重要性が増しつつある摂食・嚥下障害のケアを再確認し、日頃の業務に磨きを掛けることができます。
入院患者様にとって食事は数少ない楽しみの一つであり、スムーズに食べられるようにケアできる喜びは看護師にとって大きなやりがいとなるでしょう。