新生児集中ケア認定看護師
新生児集中ケア認定看護師は、新生児の体の状況などから瞬時にすべき行動を理解し、症状の変化を常に想定内に入れておき、症状がさらに重くなってしまう前に未然に防ぐことのできる能力が要求されます。
一刻も早い決断を迫られるため、常に冷静な判断を行わなければなりません。
冷静な心を持つことも求められる能力の一つです。
その他、流産してしまい、子供を失った悲しみに沈む親の背中を支え、ケアすることのできる能力も同時に求められます。
看護師業務への活かし方
新生児集中ケア認定看護師の役割は、生まれてきた新生児に病気などの異常が見られた際に集中ケアを行うことです。
また、新生児が生まれた後、しばらく離れて暮らさなくてはならなくなった時、親子関係に何らかの不具合が生じる可能性もあります。
そういった親子関係の修復をすることも、新生児集中ケア認定看護師の重要な役割の一つなのです。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 保健師、助産師、看護師のどれかの免許を保有している事
- 実務経験5年以上、内3年以上は小児救急分野での経験がある事
- 早産児、またはハイリスク新生児の集中ケアおよびその親の看護を5度以上行った経験がある事
- 認定看護師教育課程を修了している事
- 認定審査に合格する事
取得に向けての勉強方法
勉強には困難が伴います。
まず、過去問が手に入らないということは大きな障害でしょう。
北里大学に行けば閲覧は可能であるものの、コピーなどをとることはできないのでせいぜいメモを取る程度です。
テキストに関しても、これがよいと決められてものが存在していないため、研修学校でのテキストのみが頼りです。
王道的な学習方法を適用するほかありません。
また、小論文と面接も試験に含まれます。
おそらく新生児集中ケア認定看護師を目指すくらいの向上心がある人にとっては、こちらはあまり問題ないでしょう。
新生児集中ケア認定看護師の大変さとやりがい
新生児集中ケア認定看護師が活躍するような現場では、新生児の病態をただ見守るというだけでなく、それが今後どのように変化するのかを考えたり、また症状の重篤化を予防したりといったことが求められ、それが大変さでもあります。
ただし、大変であるからこそ感謝されることも多いものであり、やりがいも大きいのです。