患者様の死とどう向き合えばいいのかわかりません…
質問
Question私は、やっと仕事に慣れ始めてきた看護師1年目です。
所属している部署柄、患者様を看取る機会が多くあります。
そのとき、自分はこの患者様にもっとできることがあったのではないかといつも落ち込んでしまいます。
看護師という仕事が人の死と密接に関わっていることは承知の上で、覚悟を決めて就いたのにも関わらず、このようなことを思うのは不甲斐ないかもしれませんが…やはり落ち込んでしまいます。
患者様の死と、どのように向き合えばよいのでしょうか。
回答
Answer患者様を看取るたびに胸を痛められている質問者様は、心が大変お優しいのでしょうね。
質問者様に一番、伝えておきたいことは「人の死は必ずやってくるものであって、誰であろうとそれ自体を止めることは出来ない」ということです。
しかしその中でも、無感情に仕方ないと思うのではなく「患者様の人生のフィナーレというべき大舞台に立ち会っている」という気持ちで患者様の最期を看取ることが大切です。
そういった気持ちを持って臨むことによって、もっと前向きに患者様を看取ることができるでしょう。
どんな名医であっても人の死は止められない
死というのは、遅かれ早かれ、誰にでも必ず訪れるものです。
どんな名医が治療しても、どんな立派な看護師がお世話をしても、それは止めることのできないことです。
まずは、その事実を改めて、受け入れることが大事でしょう。
受け入れるとはいっても、無機質な感情で死を見ると言うのではなく、諸行無常と考えるのです。
患者様を看取るのは、人生のフィナーレに立ち会うということ
人の死は避けられません。
だからといって、無感情に受け入れれば良いかというとそうではありません。
患者様の最期は、いわば人生のフィナーレというべき大舞台でもあります。
そして、それまでの治療はすなわち、その大舞台に向けた最後の準備期間であるともいえます。
患者様が最高のフィナーレを迎えられるかどうかは、医師や看護師の働きにかかっています。
是非、前向きに、患者様の死に向き合って下さい。