患者さんが嫌いになってしまった自分は看護師失格でしょうか?
質問
Question病棟に勤務する3年目の看護師です。
患者様の中に、私にだけ嫌味や蔑む言葉を言ってくる方がいます。
執拗な嫌がらせに今ではその患者様を憎いとさえ思うようになってしまいました。
患者様に憎しみの感情を抱いてしまう私は、看護師として失格でしょうか。
回答
Answer患者様によっては、看護師にきつく当たる方がいます。
中には、相性の悪い患者様がいることも事実です。
嫌なことを言われていい気分がする人はいませんし、質問者様も同様に嫌な気分がしていることでしょう。
したがって、特定の患者様を嫌と思うのはおかしなことではありませんし、看護師失格でもありません。
しかし、嫌な患者様を差別しているのであれば、看護師としておかしなことです。
人間なので嫌な患者様がいることは仕方ありませんが、その気持ちは心の内にしまい、看護のプロとして業務を遂行するようにしましょう。
看護師である以前に人間であること
看護師といえども感情のある人間です。
辛くあたってくる患者様を嫌になることはおかしなことではありません。
嫌味や蔑む言葉を言ってくる患者様を好きになれという方がおかしいでしょう。
ただし、嫌になる前に、患者様の気持ちを考えてみてはいかがでしょうか。
もしかすると、優しそうな看護師に、治療への不安などをぶつけているのかもしれません。
また、あまりに度が過ぎる場合は、医師や師長に相談してみるのもよいでしょう。
あくまで「看護師として」接する
嫌味や蔑む言葉を言ってくる患者様を嫌になることは自由です。
ただし、嫌な患者様だからといって、対応を変えることは許されません。
看護のプロとして接している以上、どれほど嫌な患者様であっても、最善の看護を行う必要があります。
この点を守れていない場合は、質問者様のおっしゃるように看護師失格といえるでしょう。
嫌な患者様に接するときは、感情を挟まずやるべき仕事を確実にこなしましょう。
態度にさえあらわさなければ、「心の中は自由」です。
ストレスをためないよう、「心の中」でガス抜きをしながら接してみてはいかがでしょうか。