家族相談士
家族の中で起きるあらゆる問題の改善や解決につなげるために、アドバイスや調整などを行う仕事、それが家族相談士です。
また人間関係の悩みというのは、家族の中のみならず、学校や職場といったあらゆる場面で出てきます。
家族相談士はそういった悩みの関連性についても着目し、それを踏まえたうえで援助を行っていく力が必要です。
看護師業務への活かし方
患者様の中には、精神的な不安を抱えている方はとても多いものです。
ストレスは避けられない世の中で、そのような不安は増える傾向にあります。
また、そのストレスや不安の原因が家族内にあることも珍しくありません。
そのような背景があるため、医療の分野でも精神面のケアという部分により大きな注目が集まっているのです。
このため、看護師を初めとした医療に携わる者にとっても、家族相談士の資格というのは意義深いものになってくるのではないでしょうか。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 家族相談士養成講座の修了認定。(※講座受講にはいくつか条件あり。看護師資格保有者であれば条件クリア。)
- 家族心理学領域において臨床経験などがある方。
取得に向けての勉強方法
講習が勉強の基本となりますが、そのなかでもこれまで学んできた看護学に含まれなかったものを重点的に勉強していきましょう。
例えば家族を俯瞰的に見るための家族システム論や家族ライフサイクル論とはそれまで馴染みが薄いものですから、このような理論を重点的に勉強していくのがコツとなります。
民間資格であるため、それほど難易度は高くありません。
家族相談士の大変さとやりがい
家族内の問題というのは、本来は第三者が口出しをすることができない難しい問題です。
この家族問題の本質において、苦労したり悩んだりすることは多いでしょう。
しかし、医療の現場において、家族内の問題が患者に悪影響を与えていることが分かればそれを看過するわけにはいきません。
そのようなときに家族相談士としての知識を発揮して問題解決に導くことができたならば、大きなやりがいを感じられることでしょう。