厚生労働省の復職支援はどんなことをしてくれるの?
質問
Question30代前半の女性看護師です。
看護師として7年勤務後、結婚を期に退職し、5年間専業主婦をやってきました。
最近復職したいと考えるようになってきたのですが、厚生労働省の復職支援が気になっています。
どのような内容になっているのでしょうか?
回答
Answer正式には厚生労働省が認める復職支援、という認識をされた方が良いですね。
というのも、厚生労働省が復職支援プログラムなどを作成し、積極的に実践しているわけではなく、厚生労働省は復職支援と認めた事業に、支援金や助成金を出すという形で復職支援を行っているためです。
例えば、託児所や保育園の運営であったり、復職支援プログラムを用いて積極的に復職者を受け入れている病院に助成金を出したりしています。
もちろん、お金を出すということは、計画書などはきちんと精査しているため、厚生労働省が認める事業は安心な事業であると言えます。
ただし、助成金目的にこの制度に申請している事業所は、復職支援をまともに行っていないことも多いので注意してください。
復職に必要な環境を整える
看護師に関しては、ライセンスの仕事であるため、厚生労働省としては、スキル面の問題はあまり重要視していません。
どちらかというと、働く環境を整えるという点において、重点的に整備しています。
託児所や保育園などもそうですし、復職支援プログラムに関しても、仕事を覚える点というよりも、時短勤務など復職希望者が働きやすい環境を整備することに重点をおいています。
助成金狙いの職場はNG
中に厚生労働省からの助成金狙いでの復職支援を展開している病院などがあります。
ブランクがある看護師を採用するといくらの助成金がある、という狙いで復職支援をしているのです。
厚生労働省によって制度として定められているため、活用していること自体は問題ありませんが、助成金狙いでの復職支援を行っている病院では、復職支援のプログラムはほとんどありません。
面接時に確認をすると大体わかりますので、復職支援についての質問はどんどん行うようにしましょう。
色々と聞かれて答えに詰まったり、言葉を濁すようであれば、まともな復職支援は受けられない可能性が高いです。