医療リンパドレナージ
医療リンパドレナージになるには、「複合的理学療法」の知識と技術を講習会で学び、修了試験に合格することが必須です。
「複合的理学療法」とはリンパ浮腫保存的治療法のことで、医師の指導のもと、その治療を行ったり、患者様やご家族へ生活上のアドバイスをします。
リンパ浮腫外来が増加しつつあるなか、医療リンパドレナージはリンパ浮腫のセラピストとして病院や施設で積極的な役割を発揮しはじめています。
看護師業務への活かし方
リンパ浮腫外来の看護師はもとより老人介護施設に所属する看護師が患者様に医療リンパドレナージを実践することで、患者様のケアを総合的な観点から推進することができます。
講習会の講師陣は資格の医療分野のスペシャリストが揃っているので、豊かな臨床経験に裏づけされた実のある講習内容で看護スキルの向上にもプラスになります。
資格取得に向けて
受講条件
- 医療系の国家資格のうち、医師、正看護師、理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師の資格を持っていること
- 上記の資格を取得中の学生であること
医療リンパドレナージセラピストの資格には初級と中級があり、それぞれ講習会が開催されています。
資格取得後は、継続研修としてブラッシュアップ講習会、スキルアップ講習会、特別講習会、上級講習会が用意されています。
取得に向けての勉強方法
多彩な専門家が揃った講師陣による養成講習会を受講し、その内容に基づく修了試験をパスすれば認定が受けられます。
医療資格を前提としているので、日常の医学的知識があれば対応できる内容となっています。
医療リンパドレナージの大変さとやりがい
リンパドレナージは、一回の施術で一定の効果を期待することができないため、継続的に施術していく大変さがあります。
しかし、積極的にリンパ浮腫患者様のケアに携わることができるため、身体的接触を通して心の触れ合いを持つ機会が多くなり、それはやがて大きなやりがいをもたらしてくれるでしょう。
スキルを自分のものとするまでには時間がかかるかもしれませんが、臆することなく看護の一環としてセラピー技術を磨きましょう。