健康医療コーディネーター
健康医療コーディネーターになるには、健康医療学会が開催する講習会に参加し、試験に合格すると認定されます。
医師や看護師といった医療系資格を持つことを前提としていながらも、そうした資格を持たない一般人でも受験することは可能です。
東洋医学でいう『未病』の状態からいかに健康体にリードできるか。
予防医療の大切さを広めるための認定資格として、病院での活躍も期待されています。
看護師業務への活かし方
病気にならないための考え方をもとに形成された認定資格だけに、直接的に看護の現場で指導をすることは少ないかもしれません。
しかし、患者様本人やご家族とのコミュニケーションのなかで、治療後や退院後の生活の指針となるアドバイスを与えたり、在宅医療のヒントを一緒に考えてあげましょう。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 受験資格はとくになし
- 想定する受験者は医師、看護師、鍼灸師、理学療法士など
- 医療の専門知識が必要
- 一般社団法人日本健康医療学会が実施する健康医療コーディネーター研修会を受講すること
- 認定審査に合格すること
取得に向けての勉強方法
毎年2日間にわたって開催されている健康医療コーディネーター研修会で日本健康医療学会理事長を筆頭に多彩な講師陣による講演を聞きます。
講演内容は、がん・脳梗塞・心疾患といった三大疾病の基礎的知識や生活習慣病をはじめ、歯や食と健康との関係、健康長寿や健康医療についてがテーマです。
研修会の2日目に行われる認定審査は2日間の講演内容から筆記試験が課されます。
なお、試験形式は四肢一択形式です。
健康医療コーディネーター資格保有看護師の大変さとやりがい
実際に病気になるまで病気に対する対処を行わない人も多いことから、健康医療コーディネーターとしての力を多くの人に発揮していくことは大変なことです。
また、病院に勤務する看護師は活かす場所を見つけることの難しさもあるでしょう。
医療の現場でも予防医学が注目される中、患者様が健康を損なう前にどのように生活習慣を改善したり、再発防止に取り組んだりすればいいのかを一緒に考えていくことができます。
「病気になってから治す」のではなく「病気にならないために努力する」大切さを、健康医療コーディネーターの知識を通して広く一般に広めていくことは、病気に苦しむ人を一人でも減らすことにつながる、やりがいの大きなものです。