保健師
保健師は看護師の上位資格として位置付けられており、主に保健指導を行う資格です。
近年では、予防医学が注目されており、その中で保健師の需要が増えつつあります。
例えば、禁煙外来などに力を入れているクリニックでは、保健指導を行う保健師が活躍しています。
また、特定検診というものが数年前から出来上がり、検診で問題が発見された人に対し、アフターフォローを行っていく形を整えています。
そこに保健師が携わるため、活躍の場は多い資格といえるでしょう。
看護師業務への活かし方
看護師業務と保健師業務は似ている面も多いですが、看護師は医療行為、保健師は予防行為ということで、病気になった人に看護業務を行うのか、病気になる前に保健指導をするのかといった違いがあります。
予防的な観点を持つことによって、看護師として視野が広くなり、色々な仕事を考えることができるようになります。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 4年制の看護大学で保健師の単位を取得していること
- 看護専門学校や短大などで看護師免許を取得後、1年間の保健師養成学校に通うこと
取得に向けての勉強方法
保健師の資格を取得するためには、学校に行かなくてはいけません。
よって、現在勤務しているのであれば、勤務形態の変更などを相談する必要があるでしょう。
試験は国家試験ですが難易度は高くなく、合格率は8割前後です。
基礎的な学習を学校で済ませ、あとは医学書院国家試験問題と模試で演習を重ねれば問題はないでしょう。
保健師の大変さとやりがい
保健師は説明業務などが多くなるため人に伝える能力が求められます。
そして、保健指導に対して関心を持つことができない患者様に対して、どう介入していくかという課題に取り組む大変さがあります。
しかし経験を積むことによって、保健指導の重要な点も分かるようになり、的確なアドバイスもできるようになります。
保健師は看護師よりも日勤のみで考えると給与が高い職種であり、専門的な知識をフルに活かした、やりがいのある仕事です。