介護支援専門員
介護支援専門員になるには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格した上で介護支援専門員実務研修を全日程受講後、レポート提出が必須です。
受験資格は、社会福祉関連や医療関係の資格を持つものが、5年以上実務経験をすることが求められます。
受験者の多くが介護福祉士ですが、看護師の受験も見られ、介護支援のスペシャリストとして資格を看護業務に活かせます。
看護師業務への活かし方
在宅医療や退院早期化が推進される中、看護師はますます退院調整時に介護支援専門員と関わることが増えています。
質の高い在宅介護に向けてどういったケアをすればよいか、介護支援専門員の立場から看護業務に反映させられるため、在宅でのリスク軽減や患者様の安定化をアップさせられます。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 受験資格を有するのは、医師や薬剤師、看護師をはじめ医療関係の国家資格等を持っており、実務経験が5年以上ある者や福祉関連資格で10年以上実務経験がある者
- 都道府県ごとに実施される資格試験に合格すること
- 実務研修を修了すること
取得に向けての勉強方法
都道府県ごとに試験は異なりますが、大半がマークシート方式で、5肢択複式となっています。
年に一度しかチャンスはありませんが、独学で合格する人も多く受けやすい試験です。
ただし、現在受験資格の条件に合致する勤務先が所在する都道府県での受験となります。
出題数は計60問で、出題内容は次の通りです。
- 介護支援分野 25問
- 保健医療サービス分野基礎 15問
- 保健医療サービス分野総合 5問
- 福祉サービス分野 15問
合格ラインは試験実施年度の難易度にもよりますが、おおむね6割から7割程度といわれています。
介護支援専門員資格保有看護師の大変さとやりがい
患者様のケアプラン作成、他の介護サービス事業者との連絡・調整など、介護支援専門員の資格を活用した業務は多岐にわたるため、大変なものです。
しかし、少しでも介護の立場から退院調整を行い、在宅での過ごしやすさを整えられるのが介護支援専門員資格者としてやりがいがあるでしょう。