予防医学指導士
予防医学指導士になるには、日本予防医学会の学会で「予防医学指導士養成コース」を修了し所定の研修単位を取得していることを条件に認定されます。
特定健診や特定保健指導に関わる医療関係者のほか、行政や職場での生活習慣予防やメンタルヘルスを担当する職員など、職場の総合的な健康管理に適した資格です。
看護師業務への活かし方
看護師業務のなかでは病後のセルフケアや生活習慣病改善に向けてやさしくアドバイスできるベースを作ることができます。
看護師としての知識と経験を日常レベルに落とし込んだ平易なアドバイスにつながるでしょう。
職場全体での健康意識を高めたりメンタルヘルスケアを啓発することもできます。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 日本予防医学会の会員であること
- 学会が主催する養成研修会(年4回程度、東京)に参加すること
- 認定試験(年4回程度、東京)に合格すること
取得に向けての勉強方法
研修会のカリキュラムに合わせた予防医学指導士テキストが販売されているので、必要な知識を学習することができます。
研修会のプログラムは2日間にわたり、予防医学や生活習慣病の専門家による講演が中心です。
研修プログラムのテーマ例は次のとおりです。
- 「医療保険制度の現状と予防医学」
- 「糖尿病・肥満の予防」
- 「動脈硬化、高血圧、心筋梗塞の予防」
- 「予防に繋がる再生医療」
- 「疾病予防と栄養・食事」
- 「特定健診・健康診断と疾病予防」
- 「がんの一次予防」
- 「運動と疾病予防」
- 「メンタルカウンセリングとストレスケア」
予防医学指導士の大変さとやりがい
病気にならなければ健康づくりの重要さを深く理解できない人も多いため、多くの人に健康づくりを広めていくことは大変なことです。
しかし、病気にならない健康なからだづくりに役立つさまざまな知識やヒントを患者様に提供することで、予防医療の実際を伝え広めることができます。
また、忙しい日々の中忘れがちな医師や看護師自身の健康やメンタルヘルスを振り返ることもできます。
これらを通して看護業務に活かしていくことは大きなやりがいにつながります。