不妊症看護認定看護師
不妊症看護認定看護師に求められることは、不妊症に悩む女性の患者様の心を理解し、最終的な不妊症治療の決定を、自ら判断させることのできる能力です。
患者様にも様々なタイプの患者様がいます。
中には周囲の反対を押し切ってでも不妊症治療を受けると言いにやってくる方もいれば、まだ曖昧な考えのまま不妊治療を受けようとやってくる方もいます。
そういった方々の気持ちを尊重し、決して傷つけることなく、最終的な判断を患者様に委ねられるほどに落ち着かせることが大事になります。
看護師業務への活かし方
不妊症治療に対して大きな不安を抱えている人を支え、背中を押すことで納得して不妊治療を受けに来ていただけます。
しかし強制的に受けさせるのではなく、あくまでも患者様の気持を第一にすることが大事になるのです。
不妊症看護において、様々な患者様から話を聞く機会がとても多いため、途中で自らの考えが変わってしまい、頭の中を酷く混乱させてしまう看護師もいます。
そういった看護師の支援にも不妊症看護認定看護師が役に立ちます。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 保健師、助産師、看護師のどれかの免許を保有している事
- 実務経験5年以上、内3年以上は不妊症看護分野での経験がある事
- 不妊症の患者様の看護をこれまでに5度以上行ったことがある事
- 認定看護師教育課程を修了している事
- 認定審査に合格する事
取得に向けての勉強方法
まだまだ浸透していない資格であるため、問題集や参考書が存在していないのが現状です。
したがって勉強法としては研修学校での講義テキストの読み込み、過去問の反復、日本生殖看護学会の学術集会や勉強会への出席などに限られるでしょう。
不妊症看護認定看護師の大変さとやりがい
不妊症治療に励む方は大勢いらっしゃいます。
どの方法がいいのかといったことで壁にぶつかることもあります。
決して全てが全て希望通りの結果になるとは限りません。
ですが、そのように迷いを抱えるカップルに対し、自己決定のサポートなどをしていく中で、感謝されることもあるでしょう。
そして今後もますます注目度が高まることが予想される分野でもありますので、それもモチベーションアップに貢献するでしょう。