タクティールケアⅠコース認定者
タクティールケアⅠコース認定者になるには、2日間のタクティールケアⅠ(背中・手・足)コースで研修を受けた後、タクティールケアの実習を経て認定されることが必須です。
高齢化社会にともなって、急増する認知症や末期がんで苦しむ患者様のケアをするタクティールケアは、患者様の不安を和らげ快適な生活をともに目指します。
もともと福祉超大国であるスウェーデンの看護師が発案したやさしいマッサージ手技で、とくに認知症のさまざまな症状の緩和に役立ちます。
看護師業務への活かし方
ターミナルケアや老人介護施設に勤務する看護師にとって、認知症や末期がんの患者様のケアは業務の中心をなすほどの重要なテーマです。
実際、タクティールケアは看護師や介護従事者のように、認知症ケアの病院や施設で勤務する人を対象とした認定コースが用意されており、緩和ケアやターミナルケアの看護業務を理想に近づけるために学ぶケースも増えています。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 株式会社日本スウェーデン福祉研究所が主催するタクティールケアⅠコースを受講すること
- 講座終了後、5名の対象者に実習を行うこと
- 5名のうち2名以上は認知症患者であること
- ケアは1名あたり20回であること
- 合計100回実施すること
- 筆記試験および実技試験に合格すること
取得に向けての勉強方法
基礎理論や手・足・背中へのタッチケアを、実技を通して学ぶタクティールケアⅠを受講することが第一です。
タクティールケアの初心者であってもわかりやすく講義が進められます。
認定に向けて鍵を握るのが5名に対して行う実習です。
実習の詳細な記録を研修センターに送る必要がありますので、一回一回の実習を大切にし、対象者の様子や自分の手技との関係を厳しく観察しましょう。
タクティールケアⅠコース認定者資格保有看護師の大変さとやりがい
タクティールケアの認知症患者のさらなるQOL向上を目的として、人生の終焉に立ち会う終末期医療の理想を実現するために、看護師がタクティールケアを学べば患者様との密接なケアを推し進めることは大変なことですが、患者様の痛みや不安を少しでも和らげることができることは大きなやりがいとなります。