シップナース
シップナースは船内で、乗客や乗務員が怪我をしたり病気になったりした際に対応するので、陸と異なり、大きな病院にすぐに搬送することができない環境、そして限られた設備・人員のなかで、迅速で適切な措置を行うことが求められます。
一隻につき配備されるシップナースの数は少ないため、受け持つ業務は幅広いため看護全般の広い知識が必要です。
通常は看護の業務が必要無いので、空いている時間は船員として働けることが望まれます
求められるもの |
今から磨いておくべきスキル |
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シップナースのやりがいと大変さ
船舶会社、とくに郵船クルーズと商船三井は一般社員の平均年収が、日本のトップクラスですので、お給料は大きなやりがいとなるでしょう。
また、船旅に参加することができることもやりがいの1つです。
しかし、これらの企業に属しながら働くことになるので、看護師として求められるスキルだけではなく、一般社員としてのビジネスマナーや事務遂行能力が求められます。
二人一役、二足のわらじを履くため、時にセルフマネジメントが必要です。
つまり看護師として行った仕事を事務として処理するイメージです。
病院にいれば事務の方が行っていたことも自分で行わなければなりませんから、時間の使い方、工数配分も自分の管理下で行っていきます。
旅先でお客様や乗組員の健康状態が悪化した場合や、緊急対応が求められた場合は適切に冷静に処置を行い、現地の医療機関と連携を取って対応に当たります。
そのための英語を始めとした外国語能力も求められるでしょう。
忙しく、素早い頭の切り替えが求められる点は大変ですが、一隻の船を預かっている立場でもあるので大きなやりがいと責任を感じながら業務に当たれるでしょう。