がん看護専門看護師
専門看護師は、特別な病気を持つ本人とその家族などに対して、水準の高いケアを提供するための知識や経験を持つ人です。
がん看護専門看護師は、がん患者様の身体や心に起きる苦痛を理解し、患者様やそのご家族に合ったケアを行わなくてはならないため、知識と経験だけでなく、患者様やそのご家族に寄り添った医療サービスを提供していかなくてはなりません。
看護師業務への活かし方
がん看護専門看護師は、がん治療に関する専門的な知識と経験が必要になります。
通常の業務は他の看護師とは変わらないものの、がん患者に携わる時には他の看護師にはない専門的な知識や経験によって力を発揮していきます。
がん看護専門看護師として患者様だけでなくそのご家族にも頼りにしてもらえるような看護やアドバイスをしなくてはなりません。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 看護系大学院修士課程修了者で日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位を取得している事
- 実務研修が通算5年以上あり、うち3年間以上は専門看護分野の実務研修である事
取得に向けての勉強方法
退職せずに通う事も出来ますが、多くのカリキュラムをこなさなければならないため、かなり難しい選択と言えるでしょう。
試験内容は進学する大学院によって変わりますが、概ね看護学全般と英語になります。
英語は長文読解が中心となるため、興味がある分野の英語雑誌のコラム、英論文などを読んで要約する訓練が必要となります。
その上で認定試験に望むわけですが、これはひたすらテキストを読み込むほかありません。
がん看護専門看護師の大変さとやりがい
がんは死亡率の多い病気です。
その治療はとても過酷なもので患者様の身体と心の負担には計り知れないものがあり、そのご家族の心の負担もかなり大きいものです。
がん看護専門看護師は、そんな患者様とそのご家族をサポートしていかなくてはならないのでとても大変です。
看護の場はどのシーンでも過酷なものでありますが、それを受け止める心のゆとりも必要になるお仕事です。
がん看護専門看護師になるための勉強はもちろんの事、自分の精神的な面を鍛える事が必要となります。
しかし、それが出来た時患者様やそのご家族にとって、なくてはならない存在となるでしょう。