認知症ケア専門士
認知症ケア専門士は専門的な知識とスキルを有し、認知症のケアを行います。
近年、高齢社会が進む中で、認知症ケアは国の重要課題として挙がってきています。
その中で、このような資格が注目を集めるようになっており、認知症を患う方が入院、入居する施設で勤務する医療・介護従事者が目指す資格になっています。
看護師業務への活かし方
看護師業務で活かせる場は、病院や介護施設です。
その中でも、認知症を専門に扱う病棟などがあり、そういった場所で勤務する際に非常に重宝される資格です。
患者様のケアという面でももちろん役立ちますが、看護師が資格を取得した場合に、認知症ケアについての院内勉強会などを開催することもできます。
知識を病院や介護施設内で共有し、職場全体としてのレベルアップに役立つ資格と言えるでしょう。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 認知症ケアに関わる施設、団体等で直近10年の中で3年以上実務経験を行っていること
取得に向けての勉強方法
基本的な知識を参考書などで習得することも必要ですが、論述や面接なども試験内容に含まれていますので、ディスカッションの場などを職場で設けると、より効果的な勉強ができます。
試験対策としては日総研などが出版する認知症ケア専門士認定試験対策向けの問題集を使い、この補助として「認知症ケア標準テキスト(全4巻)」を活用していきましょう。
認知症ケア専門士の大変さとやりがい
認知症ケア専門士は認知症の患者様が入院する場所で役立つ資格ですが、認知症の患者様のケアは基本的に難しいものです。
知識を有していても、思うようにいかないこともあり、大変さを痛感することもあるでしょう。
認知症ケアが必要な患者様は今後ますます増えていきますし、進行を遅らせることができたことが何よりのやりがいにつながるでしょう。
現在全面的なケアができる人材が必要とされているため、需要が増えている資格といえるでしょう。