緩和ケア認定看護師
緩和ケア認定看護師になるためには、最新の技術と最新の知識を兼ね備える必要があります。
また、患者様一人一人の心のケアを行うことも大切になります。
特に、患者様は病気の症状が重くなるに連れて活力を失っていくため、精神的に大きな負荷が掛かってしまいます。
したがって、そのような精神的な負荷を取り除くための的確な対応と、患者様に合ったケアを行うことが常に求められてきます。
そして緩和ケア認定看護師は多くのスタッフの補助を行う役割もありますので、サポート力も同時に求められます。
看護師業務への活かし方
緩和ケア認定看護師の主な活動内容は、患者様の気持を改善するお手伝いをすること、そして病状の悪化で出てくる嘔吐などの様々な症状をケアすることです。
その他にも、緩和ケア認定看護師は患者様のご家族から様々な相談を持ちかけられることがあり、中には治療を中止したほうがよいかどうかといった相談をされる場合もあります。
このような相談に対し、どのような答えがご家族にとってより良いのか、またその相談内容に何か欠陥がないかなどの難しい問題を考えるという仕事もあります。
資格取得に向けて
資格取得の条件
- 保健師、助産師、看護師のどちらかの免許を保有している事
- 実務経験5年以上、内3年以上緩和ケア分野の経験がある事
- 認定看護師教育課程を修了している事
- 認定審査を合格する事
取得に向けての勉強方法
勉強はかなりの学習量が要求されます。
キャリアを問わず基礎から勉強しなければならないことも多く、その場合には看護学生への緩和ケア教育に関する書籍が参考になるでしょう。
試験のための勉強期間の目安は1年間です。
問題集を解く期間や患者様の事例を見て学習する期間など、大まかなスパンで目標を定めましょう。
おすすめの参考書は医学書院の「緩和ケア」です。これは緩和ケア認定看護師を目指す際の必読書です。このほか、ピースハウス病院教育委員会の「ナースのためのホスピス緩和ケア手引帖」なども参考になります。
緩和ケア認定看護師の大変さとやりがい
医療の現場では複雑な判断をしなければならないこともあります。
ある患者様にとっては適切な対応であっても、別の患者様にとっては適切な対応でないことも多々あります。
そのようなときには、判断する看護師によって考え方や対応の仕方が全く異なってしまうこともあるため、患者様の気持ちを尊重しつつケアを行っていくことがとても大事になります。
そのような大変さの中にも、経験を積んでいく中で貴重な経験を積んでスキルアップしていくことができます。
そうして「より役に立つ緩和ケア認定看護師」に成長していくことこそ、やりがいになるのではないでしょうか。
